業務用エアコン寒冷地仕様とは?




寒冷地とは、冬場に氷点下になる地域のことです。

この地域で標準仕様のエアコンを使用していると、外気温が低すぎて室外機に影響が出てしまい、十分に能力を発揮できず、満足な暖房効果が得られません。



氷点下になる地域は、室外機に雪が積もったり、冷やされて霜が付いてしまったり…。


こうなると、熱交換ができなくなり、暖房運転を中断して、デフロスト運転(除霜運転)をします。通称「霜取り」ですね。


除霜運転になってしまうと、暖房運転が中断されてしまうので、せっかく暖かくなった部屋が、あっという間に冷えてしまいます。




しかも、この除霜運転、一度霜取りモードになるとしばらくの間、暖房運転に切り替えられないのです。

エアコンが霜取りモードになった時のために、石油ストーブや電気ストーブなどの暖房機器は欠かせません。



せっかくエアコンが備えついていても、寒冷地には寒冷地仕様のものをつけなければ、運転効率が悪くなってしまいます。


真冬に霜取りばかりしていて、全然暖房運転してくれない…とお悩みの寒冷地域にお住まいの方は、「寒冷地仕様のエアコン」について検討してみてはいかがでしょうか。



標準仕様と、寒冷地仕様の大きな違いはどこにあるかというと、「室外機」にあります。


◇寒冷地仕様室外機◇

・凍結防止の塗装

・ヒーター付

・防雪フード付 



雪が直接、室外機に入らないように防雪のフードがついていたり、ヒーターによって室外機の温度が下がりすぎないようにしてくれたりなど、標準仕様にはない機能がついております。


また、標準仕様のエアコンは除霜運転と暖房運転は同時に行えませんが、寒冷地仕様だと、同時に運転ができ、室内の温度を快適に保ちながらも、室外機の霜を取ってくれています!



寒冷地に住んでいるけど、標準仕様エアコンでもいいんじゃない??

ちょっと除霜運転の時間を我慢すれば・・・・


と思う方もいらっしゃるかと思いますが、機能がいいだけではなく、室外機そのもののつくりが、寒冷地向けでない場合が多いので、雪が積もったりしてしまうと故障につながるケースもあるのです。



エアコン(標準仕様)は、寒さに弱い機器ともいわれていて、排水管が凍る場合もありますし、室外機本体が凍ってしまう場合もあります。


-15度になると暖房は全く機能しない、と思っていたほうがいいでしょう。


しかし、寒冷地向けはこれらの問題はすべて解決してしまいます!


これらのことから、毎年雪が積もり、氷点下まで気温が下がる地域の方は、寒冷地仕様エアコンがおすすめなのです。




さらにうれしい寒冷地仕様の特長は、起動してから熱風が出てくるまでの時間が、標準仕様のエアコンの半分以下なのです!!


冷え切った部屋もあっという間に暖まりますね。



標準仕様と寒冷地仕様の違い、いかがだったでしょうか。


寒冷地仕様のエアコンは、メーカーさんの努力が詰まっていますね。



※業務用エアコンについてのご相談などありましたらお気軽にご相談くださいませ。