安全性?環境性?省エネ性?R410A vs R32 冷媒比較で最適なエアコンを見つけよう

皆様こんにちは!エアコンの設置工事等を手掛けている業務用エアコン.comです。


エアコン選び、何を基準にしますか?機能や価格、デザインなど、様々なポイントがありますが、実はエアコンの「心臓」とも言える冷媒(れいばい)の種類も、快適性やコスト、そして地球環境に関わる大切な要素です。


現在、家庭用エアコンで主に使われている冷媒は「R410A」と「R32」の2種類。どちらを選べば良いのか迷う方もいるかもしれません。


この記事では、R410AとR32を「安全性」「環境性」「省エネ性」の3つの視点から徹底比較。あなたの家に最適なエアコンを見つけるためのヒントをお伝えします。


目次


  1. 知っておくべきエアコンの「冷媒」とは?なぜ種類があるの?
  2. R410A vs R32 徹底比較!3つのポイント
  3. 環境性:地球に優しいのはどっち?
  4. 安全性:火災などのリスクは?
  5. 省エネ性:電気代がお得なのは?
  6. その他の比較ポイント
  7. 今後の主流はどっち?
  8. まとめ:最適なエアコンを見つけるには?
  9. 機種選定から設置まで、当社にお任せください!


知っておくべきエアコンの「冷媒」とは?なぜ種類があるの?

冷媒とは、エアコンが部屋を冷やしたり暖めたりする際に、熱を運ぶ役割を担う物質です。室内機で部屋の空気から熱を奪って蒸発し、室外機でその熱を外に放出して液化する、というサイクルを繰り返すことで機能しています。


かつては「R22」という冷媒が主流でしたが、これはオゾン層を破壊することが分かり、現在は生産・使用が原則禁止されています。それに代わる冷媒として登場したのがR410Aであり、さらに地球温暖化への影響がより小さいR32が登場し、現在の主流となっています。


R410A vs R32 徹底比較!3つのポイント

さあ、本題の比較です。R410AとR32、それぞれの特徴を見ていきましょう。


1. 環境性:地球に優しいのはどっち?

冷媒選びで近年特に重要視されているのが、地球温暖化への影響です。これを示す指標にGWP(地球温暖化係数)があります。CO₂を「1」とした場合に、その物質がどれだけ地球を暖める効果があるかを示します。


△ R410A の GWP: 約2088

◯ R32 の GWP: 675

見ての通り、R32はR410Aの約1/3と、GWPが大幅に低いです。これは、万が一エアコンから冷媒が漏れてしまった場合、地球温暖化に与える影響がR32の方が圧倒的に小さいことを意味します。


オゾン層への影響については、R410AもR32もODP(オゾン層破壊係数)は「0」であり、どちらもオゾン層は破壊しません。


環境負荷低減の観点からは、明らかにR32に軍配が上がります。


2. 安全性:火災などのリスクは?

冷媒の安全性で気になるのが燃焼性です。冷媒は国際規格ISO 817によって燃焼性別にクラス分類されています。


◯ R410A の分類: A1(不燃性)

△ R32 の分類: A2L(微燃性)

R410Aは不燃性なので、基本的に火災の心配はありません。


一方、R32は微燃性と分類されます。「燃える可能性がある」と聞くと不安になるかもしれませんが、R32の微燃性は「燃焼速度が非常に遅い」「燃焼するのに非常に高いエネルギーが必要」といった特徴があり、可燃性の中では最もリスクが低い区分です。


適切に設計された機器を使用し、設置や修理を専門知識を持った業者が行うことで、安全性が確保されています。万が一の漏洩に備えた安全対策(換気や冷媒検知など)が機器や設置基準に盛り込まれています。


安全性という一点では、不燃性のR410Aにメリットがありますが、R32も安全基準に基づいて設計・使用されています。


3. 省エネ性:電気代がお得なのは?

エアコンは日々の電気代に関わる家電です。冷媒の種類は、エアコンのエネルギー効率にも影響します。


R32は、R410Aと比べて熱を運ぶ能力が高く、また小さな体積でより多くの熱を運べる特性があります。このため、R32を採用したエアコンは、よりコンパクトに、そして高いエネルギー効率を実現しやすい傾向にあります。


もちろん、エアコン全体の省エネ性能は、冷媒だけでなく、搭載されているコンプレッサーや熱交換器、制御技術など様々な要因で決まりますが、冷媒の特性としてR32は省エネ性能向上に有利な要素を持っています。


省エネ性の観点からは、R32を採用した最新機種にメリットがあると言えます。


その他の比較ポイント


🟦組成: R410Aは2種類の冷媒の混合物、R32は単一の冷媒です。これにより、もし冷媒が漏れてしまった場合の補充方法に違いが出ることがあります。R32の方が組成が変化しにくいため、軽微な漏洩量が少ない場合の補充が比較的容易な場合があります(ただし、基本は漏洩箇所の修理と全量再充填です)。


🟦圧力: どちらもR22に比べて高い圧力で使用されるため、専用の工具や技術が必要です。

今後の主流はどっち?

環境規制の強化と省エネ意識の高まりから、GWPの低い冷媒への転換は世界的な流れです。日本国内でも、GWPの高い冷媒は段階的に使用が制限されています。


現在、家庭用・業務用エアコンの新規製品においては、GWPが低いR32がすでに主流となっています。今後もこの傾向は続くと考えられます。


まとめ:最適なエアコンを見つけるには?

R410AとR32を比較すると、


環境性 と 省エネ性 では R32 が優位

安全性(不燃性) では R410A が優位

という特徴があります。


現在、新しくエアコンを購入する際に市場に出回っている製品の多くはR32を採用しています。これは、環境負荷低減と省エネ性能向上という現代のニーズに合致しているためです。R32の微燃性についても、機器の安全設計と専門業者による適切な工事・メンテナンスによって安全に使用できるとされています。


もし、これから新しいエアコンを選ぶのであれば、環境性能と省エネ性に優れたR32採用機種から探すのが、現在の「最適なエアコン」を見つける近道と言えるでしょう。


ただし、最も大切なのは、お部屋の広さや使い方に合った能力のエアコンを選び、信頼できる専門業者に正しく設置してもらうことです。冷媒の種類も参考にしながら、ぜひ最適な一台を見つけてください。


機種選定から設置まで、当社にお任せください!

最適なエアコン選びは、専門知識も必要で「自分だけでは難しいな...」と感じることもあるかもしれません。


当社では、お客様のご要望や設置場所に合わせ、最適なエアコンの機種選定から、安全・確実な設置工事まで一貫してお引き受けいたします。


R32やR410Aといった冷媒に関するご質問はもちろん、省エネ性や設置場所の条件など、エアコンに関するあらゆる疑問にお答えし、お客様にとって最もメリットの大きいご提案をさせていただきます。


エアコンの新規設置、買い替え、増設をご検討の際は、ぜひお気軽に業務用エアコン.comまでご相談ください。


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