【管理担当者向け】知っておきたい!業務用エアコンの法定点検と保守契約の基礎知識

皆様こんにちは!エアコンの設置工事等を手掛けている業務用エアコン.comです。


オフィスやテナントにとって、空調設備は快適な環境を維持し、業務効率を保つ上で不可欠な存在です。特に業務用エアコンは、家庭用とは異なり、その規模や構造も複雑になるため、適切な管理が求められます。


しかし、「法定点検って何?」「保守契約は本当に必要なの?」といった疑問をお持ちの管理担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。


本日は、業務用エアコンの法定点検と保守契約について、その基礎知識を分かりやすく解説いたします。これらを理解することで、エアコンの安全な運用、予期せぬ故障の防止、そして長期的なコスト削減につながります。ぜひ、最後までお読みいただき、日々の管理業務にお役立てください。


目次

  1. 業務用エアコンにおける「法定点検」とは?
  2. なぜ法定点検が必要なのか?怠った場合のリスク
  3. 法定点検の対象となる機器と点検の頻度
  4. 「保守契約」とは?その種類と内容
  5. 保守契約を結ぶメリットとは?
  6. 法定点検と保守契約、どちらも重要!
  7. 保守契約を結ぶ際の注意点と業者選びのポイント


1. 業務用エアコンにおける「法定点検」とは?

業務用エアコンの「法定点検」とは、法律(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律、通称:フロン排出抑制法)に基づき、特定の種類の業務用冷凍空調機器に対して義務付けられている点検のことです。


この法律は、地球温暖化の原因となるフロン類の排出を抑制するために定められました。業務用エアコンには、かつて冷媒としてフロン類が広く使用されており、機器の故障や不適切な取り扱いによって大気中に放出されることが問題視されていました。


法定点検の主な目的は以下の通りです。


🟧フロン漏えいの早期発見と修理

機器からのフロン漏えいを早期に発見し、修理することで、大気への放出を防ぎます。

🟧機器の適切な維持管理

定期的な点検を通じて、機器の性能を維持し、寿命を延ばします。

🟧安全性の確保

機器の異常を早期に発見し、事故を未然に防ぎます。


2. なぜ法定点検が必要なのか?怠った場合のリスク

法定点検を怠ると、以下のようなリスクが発生する可能性があります。


🟧法律違反による罰則

フロン排出抑制法に違反した場合、罰金が科せられることがあります。

🟧環境への悪影響

フロン類が大気中に放出されると、地球温暖化を促進する原因となります。企業の社会的責任(CSR)の観点からも、環境対策は重要です。

🟧機器の故障リスク増加

点検を怠ることで、小さな異常を見逃し、結果的に大きな故障につながる可能性があります。修理費用が高額になったり、業務に支障が出たりすることも考えられます。

🟧ランニングコストの増加

フロン漏えいは、エアコンの冷却能力を低下させ、無駄な電力消費につながることがあります。


3. 法定点検の対象となる機器と点検の頻度

法定点検の対象となるのは、一定規模以上のフロン類冷媒が充填された業務用冷凍空調機器です。具体的には、以下の機器が該当します。


🟦パッケージエアコン

🟦チラーユニット

🟦冷凍冷蔵機器 など

点検の頻度は、機器に充填されているフロン類の量によって異なります。


50kg以上1000kg未満: 3年に1回以上(簡易点検は1年に1回以上)

1000kg以上: 1年に1回以上(簡易点検は3ヶ月に1回以上)

簡易点検は、機器の運転状況や外観の異常を目視や簡単な操作で確認するものです。定期点検は、専門の知識や技術を持つ者が、より詳細な項目について機器の内部まで確認するものです。


4. 「保守契約」とは?その種類と内容

「保守契約」とは、業務用エアコンの性能維持や故障予防、修理などを目的として、専門業者と結ぶ契約のことです。法定点検とは異なり、法律で義務付けられているものではありませんが、多くの企業で導入されています。


保守契約には、一般的に以下のような種類があります。


🟦定期点検契約

定期的な点検を実施し、早期に異常を発見することを目的とした契約です。

🟦フルメンテナンス契約

定期点検に加えて、故障時の修理費用や部品交換費用などが含まれる包括的な契約です。

🟦スポット契約

必要に応じて、都度点検や修理を依頼する契約です。


契約内容によって、サービス範囲や費用が異なりますので、自社のニーズに合わせて選択することが重要です。


5. 保守契約を結ぶメリットとは?

保守契約を結ぶことには、以下のようなメリットがあります。


✅故障リスクの低減

定期的な点検により、小さな異常を早期に発見し、大きな故障を未然に防ぐことができます。

✅修理費用の抑制

早期対応により、修理箇所が小規模で済む可能性が高くなります。フルメンテナンス契約の場合は、突発的な高額な修理費用を抑えることができます。

✅ランニングコストの削減

機器の性能を維持することで、無駄な電力消費を抑え、電気代の節約につながります。

✅業務の中断リスク軽減

予期せぬ故障による業務の中断を最小限に抑えることができます。

✅専門業者による安心サポート

専門知識を持つ業者による点検や修理を受けられるため、安心して機器を運用できます。

✅法定点検との連携

保守契約に法定点検が含まれている場合もあり、管理業務の負担を軽減できます。


6. 法定点検と保守契約、どちらも重要!

法定点検は法律で義務付けられたものであり、フロン漏えい防止と環境保護の観点から非常に重要です。一方、保守契約は任意ではあるものの、機器の安定稼働、コスト削減、業務継続性の確保といった点で大きなメリットがあります。


法定点検と保守契約は、どちらか一方だけではなく、両方を適切に実施・締結することが、業務用エアコンの最適な管理につながります。


7. 保守契約を結ぶ際の注意点と業者選びのポイント

保守契約を結ぶ際には、以下の点に注意し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。


🟦契約内容の明確さ

サービス範囲、費用、支払い条件、契約期間などをしっかりと確認しましょう。

🟦実績と信頼性

業者の実績や評判、資格の有無などを確認しましょう。

🟦対応の迅速さ

緊急時の対応体制や連絡の取りやすさも重要です。

🟦見積もりの比較

複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討しましょう。

🟦自社のニーズとの適合性

自社のエアコンの機種や使用状況、予算などを考慮し、最適なプランを提案してくれる業者を選びましょう。


業務用エアコンの法定点検や保守契約について、ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。お客様の状況に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。



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